■ 建築学科に進む予定の人
■ 建築学科でこれから何をすれば良いんだろうと悩んでいる人
■ 卒業が近づいてきて、残りの期間に何をすべきか悩んでいる人
学生時代はあっという間に過ぎていくよね。
はい、気が付くと高学年になっていました。
すぐ終わってしまうのに、卒業してからの人生を大きく左右するんだ。
私は残り少ないですが、後悔しない学生生活の送り方を知りたいです!
それでは、紹介していくよ!
やるべきこと15選を紹介したあとに学生のうちにしておくべきかの判断ポイント、学生のうちにしない方が良いことも紹介しますので最後までご覧ください。
こちらの記事もご興味があればご覧ください。
➡︎ 建築学科はどんなところ?気になる授業内容やリアルな雰囲気を紹介
➡︎ 同級生と差が付く建築学生の過ごし方ガイド
これまでの記事やinstagramの設計力を上げる方法の総まとめ記事です。体系的に学べます。
進路を迷っている建築学生必読。徹底的に組織設計事務所について解説!
1000冊以上読んだ私がつくりました。ここから選べば間違いありません。
建築学生が学生のうちにやっておくべきこと
設計課題
他の学科にはなくて建築学科にだけある授業は「設計課題」だよね。
はい、私のほとんどの思い出は「設計課題」とともにあります。
「設計課題」が上手くいくこともあれば、大失敗することもあるでしょう。
もしかしたら自分には建築は向いていないと落ち込むこともあるでしょう。
そんな経験をしたとしても、学生生活の全てを「設計課題」に捧げる学生は沢山います。それほどまでに不思議な魅力があるんです。
建築家を目指す人、建築に関わり続けようと考える人にとっては「設計課題」に全力で取り組む経験が必要だと思います。
もしそれで建築への関心がなくなってしまったり、別の道に進もうと思ったのであればそれは仕方のないこと。
➡︎ センスは誰にでも身に付けられる
➡︎ 設計力が上がる勉強方法を解説!
本を読む
ちょっと変わった言い方かもしれないけど、読書することはその本の著者が守護霊につくようなものだと思っているよ。
守護霊…??
本を読んできちんと理解すれば、その本の著者の感情や思考方法が自分にインストールされるんだ。
たしかにそうだね。
何か行き詰まったときに、「建築家の〇〇ならこう言うだろうなー」とか、「□□さんならこんな判断をするだろうなー」とか、数々の本の著者たちが守護霊のように助っ人になってくれるんだ。
おおー!それは頼もしい!!いっぱい読めば、それだけ守護霊が増えるってことだよね?
うん!ただそのために大切なのは、知識の丸暗記ではなく、思考の理解だよ。
思考の理解か!しっかりと考えながら読む必要があるんだね!
設計に必要なアイディア力、思考力、分析力やプレゼン力…、あげればキリがありませんが、これらは全て読書で学ぶことができます。
とにかく読書はすればするほどに成長します。
どんな本を読んだら良いのかと迷う方は以下のリストからお選びください。
➡︎ 厳選!建築本100冊リスト
講演会への参加
第一線で活躍する建築家の話を直接聞くことは、とても勉強になりますし、モチベーションの向上にもつながります。
最近だとオンラインが増えてきましたが、オンラインだとついつい集中力が散漫になりがちだし、記憶への定着も半減してしまいます。
できることならオフラインをお勧めしたいと思います。
講演会の質疑の時間は独特の緊張感がありますが、ぜひ思い切って質問もしてみましょう!
直接聞いたいくつかの話は鮮明に覚えています。
建築についてとことん悩む
社会に出るとコンスタントに結果を出さなければならず、延々と思いを巡らせる、なんていう時間は取れなくなります。
あれもやって…これもやって…、と実務に追われてそれどころではなくなるのが実情です。
自分の関心があることについて調べたり、考えたり、計画してみたり、学生のときしか自分の好きなことに何十時間、何百時間と掛けることはできません。
そして、もう一つお勧めしたい理由があります。
学生時代に建築の思想が確立できておらずブレブレだと、社会の荒波に揉まれて抱いていたはずの理想や目標を見失ってしまうからです。
学生のうちに思想の核となる部分が持てるように、建築について思う存分悩んでおきましょう!
いま建築のことで悩めているのは実は貴重な経験だってことだね。
先輩、後輩、他大学との交流
人脈を広げるという意味でも、対人スキルを身に付けるという意味でも多くの人との交流はしておくべきでしょう。
建築学科に入ってから知り合った人とは、この先も付き合いが長くなる傾向があります。
高校までとは違い、今後近しい業界に進む人たちだからです。
建築を語り合ったり、努力する姿に刺激を受けたり、有益な情報を交換しあったり、良いことが沢山あります。
建築見学
実際の建築から学ぶことは沢山あります。
使われ方や場所の雰囲気、どんな空間になっているのか知るためには実際に訪れて体験するのが最も良い方法です。
写真や図面や模型だけでは分かり得ないことが結構あります。
遠い場合も、建築旅行を計画してぜひ足を運んでみよう!
海外旅行・留学
建築旅行で海外にも足を運んでみることもお勧めです!
海外となるとまとまった日数が必要になるので、できる限り学生の時間に融通が効くうちに経験しておきたいものです。
自分の中の世界が広がる体験ができます。
海外に強く関心がある人は留学することも視野に入れておきましょう!
海外では建築見学だけでなく、その場所の文化に触れられるのも良いところだよね!
興味を持ったことにとりあえず挑戦してみる
社会人になってからの挑戦はリスクがつきものですが、学生のうちはリスクがほとんどないと思います。
若いうちですから失敗したとしてもまた挑戦すれば良いし、金銭的にも親や周囲から援助してもらえることが多いのが学生ですので、どんどん挑戦しましょう!
自分でサークルを立ち上げてみたり、イベントを開催したり、起業してみたりなど…、まずは興味があることを考えてみてください。
挑戦したことで結果が出なくても、その経験値は将来に活きますし、挑戦ができるメンタルを養うことは今後もずっと有利に働くはずです。
設計事務所でのアルバイト
実際に設計事務所にアルバイトをすることは、将来の姿を想像できるのでぜひやってみましょう。
事務所の問い合わせフォームから連絡するか、友人や先輩の紹介でアルバイトができます。
一つのところで長期間続けるというよりは、短期間で4〜5個くらい渡り歩くのがお勧めです。
感じを掴むのであれば4~5回行けば十分ですので、特に目的がなければ長期間続けなくても良いと思います。
アルバイトに行った際は、所員さんの邪魔にならない程度に質問を色々とぶつけてみましょう!
みなさん親切に教えてくださいますよね。
建築系ソフトのスキル
建築系ソフトのスキルは在学中も社会人になってからも、あるに越したことはありません。
スキルを身につけることが最重要とは思いませんが、苦手にならない程度には身に付けておきましょう。
私の周りでメジャーなソフトを以下に書きました。
必ずしもこの中から選ぶ必要はありませんが、それぞれ最低一つずつは使えるようになっておくと助かると思います。
作図系:AutoCAD、Vectorworks、Archicad、Revit
3Dモデリング系:Rhinocerous、SketchUP
レンダリング系:V-RAY、Lumion
プレゼン系:Adobe Illustrator、Adobe Photoshop、Adobe InDesign
自分も頑張って練習中だよ。慣れるまで結構大変なんだよね。
コンペ
コンペに参加義務はありませんが、学生のうちに4~5回は経験しておくと良いと思います。
なかにはコツを掴んで何度も入賞して賞金を稼ぐ人もいます。
コンペは勝てなくとも、表現力を磨いたり、コンペテーマについて考える良い機会になります。
ただ注意点としてはコンペに勝つ案が実際良い建築になるかというと、そうでもないことです。
また設計課題で評価される案と、コンペで評価される案も結構異なります。
コンペはある種のイベントごとですので、まずは気軽に挑戦してみましょう!
いつもは別々に課題をしている友達とグループで出せるのも楽しいポイントです!
自己投資
若いうちに自己投資しておくことで、将来的に大きなリターンが期待できます。
自己投資の代表例として本があると思いますが、1,000~2,000円の本を買うのに躊躇する人が多すぎる気がします。アルバイトをしたり、食費を抑えたりすれば手に入る程度のお金ですら渋っていては成長できません…。
少し先を見据えてメリットがあるのであれば、積極的に投資した方が良いと思います。
一人暮らし
お金の都合がつくのであれば、演習系の課題までに一人暮らしを始める方が良いと考えています。
一人暮らしをすることで、課題に集中でき、移動時間を短縮でき、友人とすぐに会えるので助け合うことができます。
一人暮らしの家の条件は
- 学校から徒歩圏内(駅ではなく学校です!)
- 生活スペース+1部屋
となります。
一人暮らしのメリット・デメリットをまとめて書いている記事がありますので、よければ以下もご覧ください。
➡︎ 建築学生は一人暮らしと実家暮らしのどちらが良い?【部屋選びのポイントも解説】
SNSでの情報発信
今や多くの人がやっていることだと思いますが、SNSで発信を始めてみましょう。
面白い人や出来事との出会いを与えてくれたり、自己アピールの場所として将来の可能性を広げてくれるのがSNSです。
SNSとの距離感を適切に保ちつつ、インパクトばかりの情報に踊らされないように気をつけましょう。
一度試してみて、性に合わないなと思うのであれば無理をして続ける必要はありません。
また、SNSによって属性がかなり異なるので自分に合ったSNSを選ぶことも大切だと思います。
しっかりと時間管理
時間管理ができない人でうまくいっている人は見たことがありません…。
単位を落としたり、レポートの提出が遅れてしまったり、それが原因で留年なんてことも…。
生活リズムがバラバラだと本来のパフォーマンスが発揮できません。
寝不足の頭で課題に取り組んでも、アイディアが出なかったり計画のつめが甘かったり…。
一見寝不足で頑張っている姿は立派に見えますが、厳しい言い方をすると手を抜いているのと同じだと思います。
もし本気で設計課題に取り組みたいのであれば、時間管理をしっかりとして万全の状態で取り組む必要があります。
意識しておいたほうが良いポイント
学生のうちにやるべきことか判断するポイントは3つです。
判断に迷ったときはこの3つの観点から考えてみましょう。
● 時間の掛かること
● 社会人になると取り組みにくいこと
● 将来につながりそうなこと
ご紹介した15選にも当てはまっていますよね!
学生は自由に使える時間があり、挑戦のリスクも少なく、今後の伸び代が大きく残っているよ。学生ならではの状況を活かした選択をしよう!
おすすめしないこと
ここまで学生のうちにすべきことを紹介しましたが、おすすめしないことも紹介します。
- ゲームに明け暮れる
- 不規則な生活リズム
- その瞬間の楽しさばかりを優先する
どれも先に紹介した3つのポイントに反することですが、結構やりがちなことです。
学生は自由だからこそ、どんな行動をするかによって数年間で埋めがたい大きな差になります。
あとから後悔しないためにも、おすすめしないことはできる限り避けた方が良いと思います。
ではでは。