◼︎一人暮らしをするか迷っている…
◼︎一人暮らしか実家暮らし、どちらが良いの…?
◼︎通学できるなら実家暮らしで良い…?
◼︎最近はオンライン授業も多いけど…
入学を控え、一人暮らしか実家暮らしか迷われている方は多いと思います。
結論から言いますと、次のようになります。
通学できる距離の人でも
『 建築学生は一人暮らしした方が良い 』
正確にいうと、お金の都合がつくのであれば、演習系の課題までに一人暮らしを始める方が良いということになります。
建築学科ならではの事情を含めて、一人暮らしをお勧めする理由を紹介しますので、ぜひ判断材料にしてください!
早速ですが、
建築学科の経験から「一人暮らし」と「実家暮らし」のメリット・デメリットをまとめました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
暮らし | 一人・移動時間及び交通費がかからない ・友人とすぐ会える | ・課題に集中できる・健康管理が必要 | ・家賃が掛かる
暮らし | 実家・慣れた生活環境 | ・家賃が掛からない・模型を運ぶことがかなり大変 ・課題に集中しずらい | ・移動時間及び交通費が掛かる
ご覧の通り、「一人暮らしのメリット」は「実家暮らしのデメリット」、「一人暮らしのデメリット」は「実家暮らしのメリット」といった具合に表裏一体です。
実際に建築学科にいないと想像しずらい部分もあると思いますが、一つずつ解説していきます。
こちらの記事もあわせてご覧ください
➡︎ 建築学科はどんなところ?
➡︎ 建築学生の過ごし方ガイド
➡︎ 建築模型のつくり方【初めの一歩】
これまでの記事やinstagramの設計力を上げる方法の総まとめ記事です。体系的に学べます。
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一人暮らしのメリット(実家暮らしのデメリット)
■ 課題に集中できる
■ 移動時間及び交通費がかからない
■ 友人とすぐに会える
課題に集中できる
実家にいると親や兄弟(姉妹)に話しかけられたり、気が散ったりすることがありますが、一人暮らしをすればそれがありません。
基本的に、授業のレポートや課題の量がかなり多いので、話しかけられて集中力を切らしている暇はありません。
できる限り集中できる環境を整える必要があります。
課題で徹夜する、なんてことも頻繁にありますので、ご家族への影響も考えると、一人暮らしの方が良いでしょう!
たまに帰省して、家族との時間も大切にしたいところ!
移動時間及び移動費が掛からない
授業のレポートや課題の量がかなり多いので、時間の節約が少しでもできるととても助かります。
電車で移動中に勉強している人もいましたが、効率が落ちますし、電車内でできない作業も結構あります。
また、一人暮らしをすれば交通費もかからずに済みます。
これらの点はリモート授業も増えてきたので、あまり気にする必要がない場合もあるでしょう。
しかし、最大の考慮すべき点は別にあります。それは大きな模型を運ばなければならないということです。
両手で模型を抱えながら、通勤ラッシュの電車に乗ることは不可能といえます。せっかく作った模型が大破します。苦肉の策として、ラッシュ時を避けた始発で通学する人はいました。また車で運ぶ人もいますが、徹夜明けの運転で危ない目に…、という話も聞いたことがありますので、絶対にやめた方が良いです。
模型を製作する演習課題が始まるタイミングを把握して、その前までに一人暮らしをスタートすることをお勧めします!
時間の上手い使い方を考えよう!
友人とすぐに会える
レポートやテスト勉強、課題は友人と助け合いながらの方がスムーズに乗り越えられます。
追い込まれたとき、すぐに友人と会えると非常に助かります。
自分は何度も何度も、そんな窮地を助けてもらいました…。
学校のオープンスペースや友人の家で情報交換しながら朝まで課題をしたり、「模型材料が足りなくてまずい!」というときに近所の友人に分けてもらったり、いろんな場面でメリットがあります。
一緒に頑張る仲間を見つけましょう!
一人暮らしのデメリット(実家暮らしのメリット)
■ 家賃が掛かる
■ 健康管理が必要
家賃が掛かる
『 家賃 』は一人暮らし最大のデメリットです!
家賃は地域や条件によりますが、大きな額であることには変わりません。
どんな部屋を選べば良いかは後述しますが、自分はかなり古く、家賃が抑えられるアパートに住んでいました。
防音や断熱性能も全然良くありませんでしたが、それでもお釣りが余裕であるくらいに一人暮らしを選んで正解でした。
家賃が抑えられるのであれば、アパートの新しさや綺麗さは気にしなくてもいいんじゃないかなと思います。
若いですし、多少過酷な環境でもへっちゃらでしょう!
健康管理が必要
当たり前ですが、食事管理や家事全般を自分ですることになります。
実家暮らしの頃から行っている人は問題ないですし、全然やったことのない人も、なんとかなります。笑
どちらかというと、親御さんの方が心配しますよね。最初の頃は、サポートしてあげると、学生も非常に助かります。
「家賃」や「大きな模型を運ぶ」件に比べると、小さな話です。
一人暮らしをすること自体が良い経験
【結論】一人暮らし or 実家暮らし
結論は、家賃が払えるのであれば、演習課題が始まる前に一人暮らしを始めた方が良いとなります。
それは最近のオンライン授業の増加した状況でも変わりません。
理由はここまでお話しした通りです。
もう一度、「一人暮らし」と「実家暮らし」のメリット・デメリットをまとめた表を貼っておきます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
一人暮らし | ・移動時間及び交通費がかからない ・友人とすぐ会える | ・課題に集中できる・健康管理が必要 | ・家賃が掛かる
実家暮らし | ・慣れた生活環境 | ・家賃が掛からない・模型を運ぶことがかなり難しい ・課題に集中しずらい | ・移動時間及び交通費が掛かる
ここまで一人暮らしを推奨してきましたが、最後にどんな部屋を選べば良いか紹介して終わリます。
建築学科独特の部屋選びのポイントがありますので、最後までご確認ください。
一人暮らし部屋選びのポイント
部屋選びのポイントは3つです。
■ 学校から徒歩圏内が理想
■ 生活スペース『+1部屋』
■ 変わった部屋に住むというのもアリ
これ以外に関しては、通常の引越しと同様に賃料・築年数・オートロックの有無などといった条件でお好みの物件をお探しください。
学校から徒歩圏内が理想
大きな模型を運ぶタイミングがありますので、徒歩圏内を選びましょう。
駅近よりも学校に近い方が良いです。
駅までは多少距離がある場合は自転車を利用すれば良いですが、模型を運ぶ際は自転車を使うことができません…。
生活スペース+1部屋
模型製作にはそれなりに広さが必要となるので、生活スペース『+1部屋』あるところが良いでしょう。
少し広めの1ルームでも問題なし
「生活さえできれば良いや!」と6畳1Kに住んでいた友人は、結局演習課題が始まるタイミングに引っ越していました。
引越し代も掛かるので、それであれば初めから広さを確保した方が良いんじゃないかと思います!
▼ご参考までに自分の経験をお話しします
実家から学校は1時間半で通えたため、1年生の大半は実家暮らし。学部1年の冬から一人暮らしを開始。
大きな模型を持って電車に乗ったり、実家にまとまった作業スペースを取るのが難しかったので、このタイミングで一人暮らしに切り替えました。
【一つ目のアパート】は広さに余裕を持って、2DK(田舎なので家賃は4万円台!)としましたが、1部屋は持て余していました。
たまに友人たちの溜まり場に…。
学校・駅までは共に10分程度の距離でした。
【二つ目のアパート】はオーナーさんと縁があって、友人と共に自主改修をさせてもらい、建築学生のシェアハウスとして住むことに。共用部も含めると15〜20㎡くらいを作業場に当てていました。
自分は後輩のお手伝いさんを同時に4〜5人呼ぶことがあったので、ちょうど良い広さでした。
学校から5分、駅から15分の距離でした。
変わった部屋に住むのもアリ
折角建築学科に入学したので、間取りやデザインが変わった部屋に住むのも良いでしょう。
建築を学ぶ上で、こうした特徴ある物件に住んだ経験が、自分の設計に活かされることもあります。
運よく、不動産で良い物件が見つかったら、前向きに検討してみましょう!
■ 一人暮らしと実家暮らしどちらが良いか?
■ 一人暮らしはどんな部屋を選べばよいか?
について書かせていただきました。
ご検討の際は、当記事をお役立ていただけますと幸いです。