【建築設計課題】建築学生が失敗しがちな5つのポイントを解説

student worries

これまで後輩や就活生にアドバイスをする機会が多々ありました。

それもあって、百人以上の学生の設計案を見てきましたが、

「頑張ってはいるけれども結果が出ない」

という学生に共通する失敗ポイントがあると気づきました。

感覚的には8割くらいの人がどれかしらに当てはまっています。

sen

なるべく早い段階で改善しましょう!

このポイントに当てはまっていないか確認して、設計課題の評価を上げましょう!

これまでの記事やinstagramの設計力を上げる方法の総まとめ記事です。体系的に学べます。

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当記事の内容
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▼失敗しがちな5つのポイントを設計の段階順に並べると…

  1. コンセプトが曖昧
  2. コンセプトに共感できない
  3. コンセプトと設計内容が合っていない
  4. 個性が示せていない
  5. コンセプトではない部分の表現に凝っている

どれも設計内容の良し悪しは置いておいて、学生の設計課題で頻繁に見られる失敗ポイントです。

頑張って設計しても、5つのポイントに当てはまっていると、思ったような評価を得られないので、非常に勿体無いです…。

sen

頑張りが報われるためにも、一つ一つ解決していきましょう!

vague idea

非常に良くある失敗ポイントです。

そもそもどこを目指して設計しているのか?
目標が見えない設計案を良く見ます。

本人の中では目標のイメージがあっても、それが言語化されいないことが多いです。

sen

見た人に伝わっていない…

百歩譲って、設計内容からそれが明確に伝わってくるのであれば良いのですが、多くの場合は本人自体が目標を見失っている可能性があり、設計内容からも迷いが伝わってきます。

あるいは単純に説明が上手くないということも…。
分かりやすく伝えることは簡単ではないので、説明文をつくる時間をしっかり取るのが良いと思います。

palm with light bulb

「コンセプト自体が良くない」ケースです。

例えコンセプトが言語化されていたとしても、共感してもらえなければ設計は評価されません。

コンセプト立案段階から、間違った方向に進んでしまっている人が時折います。

sen

方向性を間違えてしまうと、その後の設計が無駄に…

そうした人は極めて主観的な考えをコンセプトにしていることが多いと思います。

「建築」は絵画や彫刻と違って、ほとんどの場合クライアントなしでは作ることができません
また、規模が大きくなれば多くの利用者に影響を与えます

そのため、設計者は他人に「共感」してもらう能力があった方が良いと思います。

very worried woman

コンセプトが明確で、コンセプト自体も素晴らしいのに、コンセプト通りの設計ができていないケースです。

一番良くある失敗ポイント、かつ、非常に苦労するポイントだと思います。

コンセプトを立てたら、コンセプトを実現するために全ての設計を行いましょう。
配置、ゾーニング、プランニング、断面、立面、などなど全てです。

コンセプトと設計に一貫性がないと、説明を受けた側は混乱してしまいます。

もし設計を進めるうちにコンセプトが間違っていたと気が付いたら、改めてコンセプトに立ち戻って、全ての設計内容を見返しましょう。

sen

何度でも見返しましょう!

どんなに立派な話術があったとしても、語っている内容と設計内容とズレていたら、元も子もありません。

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設計は与条件があれば、ひとまず形にすることができます。
慣れてくれば、当たり障りのない計画にまとめることができます。

だけど…、そこに設計者なりの提案がなければ高い評価を得ることはありません。
完成度が高ければそれなりの評価を得られるかもしれませんが…。

個性があるかどうかと、良い設計なのかどうかは、関係ありません。
ただ、個性がないと他人には響かないというのが現実です。

例えば『幕内弁当』はそれなりに美味しいけども、絶賛することはないですよね。
それが『すき焼き弁当』だったらどうでしょう?
きっと、「美味い!!」と感動することがあるんじゃないでしょうか。

設計課題が相対評価である以上は、「個性」が必要になってきます。

どこにこだわったのか、どこが他の人と異なるのか、そうした点を有効にアピールしましょう。

Expression of commitment

模型やパース、諸々を細部までこだわりたい気持ちは分かりますが、

提案のコンセプトに関わりない部分ばかりにこだわって、むしろコンセプト部分が霞んでいることがあります。

本筋じゃない部分にこだわると時間が取られますので、
そのぶん、コンセプトに関わる提案内容に割ける時間が少なくなってしまいます。

模型・CG・図面・その他の表現は、全てコンセプトのために作成するようにしましょう。

最後に、5つの失敗しがちなポイントの解決策を見ていきましょう。
設計課題の際は、ぜひ以下のことを取り入れてください。

「頑張ってはいるけれども結果が出ない」という学生の特徴と、その解決策を説明しました。

当てはまる項目がある方は、この記事をチェックリストのように活用して設計課題に挑んでください!

プロフィール

senのアバター sen 読書好きの建築家

建築家を目指す建築学生に役立つ情報を発信中です。
大学・大学院ともに建築学科を卒業。
卒業後は日建設計に入社し数年間勤務。
設計者として独立。

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